Pythonでプログラムを作り、いざ実装したい!となったときに、パソコンが外部インターネット接続不可であったために困ったことがあったため、備忘録として残しておきます。
特にTensorFlow等のライブラリは、PythonのVerにとっても左右される可能性があるため、注意が必要です。
ローカルインストールとは
通常Pythonの環境を構築するときは、インターネットに接続し、Anacondaやライブラリをpip等でインストールしていきます。
しかし、会社のパソコンの環境によっては、セキュリティ上外部インターネットに接続できないことがあります。
そんなときには、外部インターネットに接続されているパソコンで、Anacondaや各種ライブラリを一旦ダウンロードします。
そして、Python環境を構築したいパソコンにダウンロードファイルを持っていき、インストールを実施していきます。
※下記のURLを参考にしています。
PythonのVerに注意してダウンロード
まず、Pythonをインストールしますが、最初からよく使用するライブラリ等がセットになっている「Anaconda」をダウンロードしてしまうのが有効です。
下記リンク先からは、旧VerのAnacondaをダウンロードが可能です。
発行日を確認し、該当のPythonのVerのものをダウンロードします。
Anacondaのインストーラーをダウンロードしたら、Python環境を構築したいパソコンにてインストールを実行します。
その他ライブラリをインストール
次に、必要なライブラリをダウンロードしていきます。
外部インターネット接続されているパソコンであれば、
pip install (ライブラリ名)
でインストールができてしまいます。
しかし、ここで必要なのはローカルインストール環境のため、一手間必要です。
ライブラリダウンロード
まずはライブラリをダウンロードします。
外部インターネットに接続されているパソコンで、下記リンク先から、必要なライブラリをダウンロードします。
ダウンロードしたファイルは、ほとんどの拡張子が.whlです。
しかし、拡張子が.tar.gzになっているファイルもあります。
拡張子によってインストールの仕方が異なってきます。
(次の項目にて説明します)
ここで注意点は、ライブラリのVerをよく確認するようにします。
(誤ったVerのものだと、うまく動作しないことがあります)
ローカルインストール
ライブラリのダウンロードが完了したら、ダウンロードファイルをPython環境を構築したいパソコンにもっていきます。
そこでAnaconda Promptを開きます。
そして、ダウンロードしたファイルが置いてあるフォルダに移動します。
コードは下記です。
cd (フォルダ名)
そして、下記コードにてインストールができます。
●拡張子.whl
pip install –no-deps (ファイル名.whl)
●拡張子.tar.gz
pip install (ファイル名.tat.gz)
まとめ
上記の方法で、必要なライブラリを”全て”インストールできれば、Python環境が構築できます。
この全てというのが結構大変です。
なぜなら、通常のpip installでは関連ライブラリも一緒にインストールしてくれますが、ローカルインストールではピンポイントでしかインストールしてくれません。
そのため、かなり多くのライブラリをインストールする必要が出てきます。
でも、実際このやり方でPython環境を構築できたので、参考にしてみてください。